相転移の科学を使って状況をコントロールすることで
組織の硬直化を回避し、イノベーションを枯渇させる
ことなく、組織永続性を高めます。
まずは、用語説明を以下に記載します。
◆ルーンショット
誰からも相手にされず、頭がおかしいと思われるが
実は世の中を変えるような画期的なアイデアや
プロジェクト。
製品の驚くべきブレイクスルーは、Pタイプで
戦略の驚くべきブレイクスルーは、Sタイプ。
◆フランチャイズ
ルーンショットの横展開。
映画の続編など。
◆相
化学的組成及び物理的状態が一様な物質系の実体。
(気体、液体、固体など)
◆相転移
液体から固体、固体から液体など相が変わること。
◆相分離
相転移の境界における二つの相が共存すること。
◆動的平衡
二つの相のつながりが、バランスのとれた往復
循環のような形をとる循環のこと。
◆アーティスト
ルーンショットを担う人材。
◆ソルジャー
フランチャイズを担う人材。
両方を担当することも可能。
構造構築ルール
1.ルーンショットに取り組む集団とフランチャイズに
取り組む集団を分離する
2.それぞれの集団を分けるだけでなく、それぞれの
集団のニーズに合わせたシステムを構築する
フランチャイズでは、規律と実績を重視し
ルーンショットでは、チャレンジを推奨する
ように仕向ける
3.リーダーは、アーティストとソルジャーを等しく
愛する
偏りがあると下記ルール4が阻害されるようになり
有望なルーンショットの枯渇リスクUP
4.両集団のやり取りのしやすさを確保
5.集団の規模に注意する
組織全体がフランチャイズ化しないよう
マジックナンバーをコントロールし、
組織構成を管理する
下図の絶妙のポジションに居続けることが重要です。
『ルーンショット』(2020,サフィ・バーコール)
『急に売れ始めるにはワケがある』(2007,マルコム・グラッドウェル)
『HARD THINGS』(2015,ベン・ホロウィッツ)
『アイデアのちから』(2018,チップ・ハース、ダン・ハース)