効率的な財務施策

世界一簡単な金勘定の図から利益UPの方法を以下に記載します。

・P (価格)UP
・V(原価)DOWN
・Q(数量)UP
・F(固定費)DOWN
利益を上げる方法としては、コストダウンを真っ先に
挙げられるかと思います。
社内の無駄を省く施策については賛成ですが、
外注費や仕入価格の見直しについては、全面的に賛成
しかねます。
それは、自社の利益を上げるためにステークホルダー
の利益を奪っていることになるからです。
とはいえ、何から着手するべきか調べる方法を以下に
記載します。

例として、以下のような会社とします。
P:30 V:20 M:10 Q:10 F:80

各項目のイーブンを求めます。
Pe=(VQ+F)/Q=(200+80)/10=28
Ve=(PQーF)/Q=(300-80)/10=22
Qe=(F)/(PーV)=80/(30-20)=8
Fe=PQーVQ=300-200=100

現状と比較します。
Ps=Pe/P=28/30≒93.3% → 6.7%減
Vs=Ve/V=22/20=110% → 10%増
Qs=Qe/Q=8/10=80% → 20%減
Fs=Fe/F=100/80=125% → 25%増

つまり
価格が6.7%減ると利益が0になる。
原価が10%増えると利益が0になる。
数量が20%減ると利益が0になる。
固定費が25%増えると利益が0になる。
数値が低いほど、よりセンシティブである。
例題の会社でいうと利益を増やす効率的な方法は
価格を上げることになります。
現状との比較により戦略的な施策が可能となります。
Ps>Vsなので原材料をより高級なものにしつつ、
それを価格に転嫁すれば、利益は増えます。
ただし、数量が減らないよう注意。
それ以外にも、固定費の変動が一番安全であるため
人件費や教育に投資→サービス向上→価格UPにより
より効率的・戦略的に利益を上げることが可能になります。