アイデアのつくり方

まず、
アイデアとはどのように作られるのか定義します。

アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせである。

トヨタ生産方式を考案した大野耐一氏がアメリカの
スーパーマーケットから着想を得たという有名な話が
あります。

アイデアの作られる過程を説明します。
各過程を十分に実施し、特定の過程を省略すること
がないようにしてください。

1.資料集め
 特殊資料と一般資料を収集する。
 特殊資料とは、製品・サービスや顧客情報に
 なります。
 一般資料とは、あらゆる情報になります。
 先ほども述べたようにアイデアは、
 ”新しい組み合わせ”であるため、組み合わせる
 ためのピースが必要になるためです。
 また、そのピースの多様性があるほど可能性
 は広がります。
 一般資料については、常にあらゆることに
 アンテナを張ることが重要になります。
2.資料の咀嚼
 1で収集した事実を色々な角度から確認したり
 事実を並べて関係性の確認など実施します。
3.孵化
 意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事を
 やるのに任せます。
4.アイデアの誕生
 アイデアの実際上の誕生の段階です。
5.適合
 現実の有用性に合致させるために最終的に
 アイデアを具体化し、展開させます。

ヤング氏は、第1段階がどんなに無視されているか
驚くばかりと述べています。
アイデアの源泉が自分自身の課題の場合、
1の特殊資料は十分に収集されています。
また、何かしらの解決策をずっと模索する段階で
一般資料の収集もクリアしています。
以上より、
自分自身の課題を基点とするアイデアの場合は、
有望なアイデアの候補であると考えます。

『アイデアのつくり方』(1988,ジェームス・W・ヤング)
『起業の科学』(2017,田所雅之)
『リーンスタートアップ』(2012,エリック・リース)