事業再構築補助金の申請について説明します。
1.売上減少要件
申請前の直近6か月間のうち、任意の 3か月の合計
売上高が、コロナ以前( 2019年or2020年)の
同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少
している
2.補助金を活用して行う事業の分類
1)新事業展開
新たな製品等で新たな市場に進出
2)事業転換
主な「事業」を転換する
3)業種転換
主な「業種」を転換する
4)業態転換
DXの取り組み
3.適格性要件(付加価値額要件)
補助事業終了後3~5年計画で「付加価値額」
年平均3.0%以上の増加
4.補助対象
建物費や機械装置や専門家経費や広告宣伝費
などが該当
※単なる購入や賃貸は対象外など注意が必要
5.各事業再構築の類型別要件
新分野展開:①製品等の新規性要件
②市場の新規性要件
③売上高10%要件
事業転換 :①製品等の新規性要件
②市場の新規性要件
③売上高構成比要件
業種転換 :①製品等の新規性要件
②市場の新規性要件
③売上高構成比要件
業態転換 :①製品等の新規性要件
②市場の新規性要件
③売上高10%要件
+④設備撤去等又はデジタル活用要件
6.事業計画書
説明に一貫性があるように注意
その上で大枠のストーリーを策定
これまでは(企業努力で)順調に成長してきたものの
ブラックスワンにより新たに何か取り組まなければ
いけない状況となった。
新たに取り組む事業については、単なる思い付きでは
なく、これまで培ったノウハウを活用した事業にする
ex)
富士フイルムのカメラから化粧品
アドビの売り切りからサブスク
1)会社概要
a)経営理念主要顧客やこれまでの業績
審査員に誰が申請しているのか
イメージしやすくするために
会社の外観と人の写真
b)売上高減少の説明
3)展開事業
何を実施し、それがどれに該当するか
a)必要経費
b)資金調達
4)成長戦略
a)現状把握
SWOT
展開事業に繋がるようにする
ここでクロスSWOTや
アンゾフの成長戦略マトリクスを使用して
展開事業を導き出す方法でもよい
b)市場分析
定量データを表示しつつ、定性で強化
c)優位性確保に向けた課題設定および解決方法
未経験領域であるため、何らかの課題があり
それらを具体的にしつつ、解決方法を見い出す
d)実施体制および事業化スケジュール
e)優位性
課題を克服することでもともとの強みが遺憾なく
発揮されることで独自のポジショニングがとれる
ことを記載
SWOT等の結果と結び付けつつ、性能や価格
優位性の説明をする
f)まとめ
展開する事業の妥当性の説明
ビジネスモデルキャンバスなど活用
5)事業計画
計画に加えてトピックスで説明性を向上
従業員を新規雇い入れや給与UPなど
付加価値増加率要件クリアの説明性向上が目的
6)要件クリアチェック
a)売上高減少要件
b)付加価値額要件
c)各事業再構築の類型別要件